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【解説】
この第2巻で収録した次の7作品も、様々な「じんとくる」感情を読者にもたらす。
「木の都」(織田作之助)―子供の頃住んだ大阪・口縄坂界隈にあるレコード店の主人との奇しき縁への感懐と、徴用で名古屋に行ったまだ小学校を出たばかりの少年を思う親と姉の心。
「津軽(抄)」(太宰治)―幼少期の子守だったタケとの30年ぶりの再会での最初の戸惑いの後に、お互いじわじわと盛り上がる懐旧心、喜び。
「曠野」(堀辰雄)―平安時代、没落貴族の娘が下婢にまでなり、かつての愛人と偶然再会し、激しい困惑の末、死に至る悲哀。
「眉山」(太宰治)―からかい軽侮していた飲み屋の女中の粗相には、実は理由があったことを後に知っての深い後悔と同情の念。
「最後の授業」(ドーデ)―明日から授業がドイツ語になると知っての自国語の大切さを軽視した後悔、愛国心と失われた自由への悲哀。
「幸福の彼方」(林芙美子)―傷痍軍人と見合い結婚した娘の、実は前妻との間に幼い子供がいること知っての困惑と、共に人生を歩む決意。
「夢見たものは(立原道造)―詩作の際、肺尖結核で療養中で、24歳で夭逝した立原が、詩の情景に込めた深い感懐。








