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【解説】近代文学の佳作の中から、「じんとくる」小品を第1巻、第2巻で計14篇を選んだもの(なお、芥川龍之介の作品については、別途『じんとくる芥川龍之介』第1巻、第2巻で計11作品を発刊している)。
「じんとくる」という場合には、様々なバリエーションがある。追慕、哀惜、愛惜、懐旧もあれば、悲嘆、呆然というような感情もあり、残された子供への同情と激励、自らへの諦念を伴う場合もある。この第1巻収録の7作品では、以下のような感情をもたらす。
「どんぐり」(寺田寅彦)「小さき者へ」(有島武郎)―死別した妻への追慕と残された子供への哀惜、激励。
「火事とポチ」(同)―火事を必死に皆に知らせた愛犬が亡くなったことへの悲嘆、哀惜。
「子猫」(寺田寅彦)―ペットの猫を愛しむ家族の心と貰われていった数匹の子猫のその後の様子の差への感懐。
「画の悲み」(国木田独歩)―絵を描くことが好きで才能がある少年の、ライバルであり良き友人とともに育った日々の追想と友人の死を知っての悲しみ。
「黄金風景」(太宰治)―零落して心がすさんだ男がかつていじめた若い女中が長じて結婚した後、想定外の自分への好意的回想を家族にしていることを知っての感涙。
「母への追慕」(上村松園)―夫と若くして死別した母が女手一つで自分ら姉妹を育ててくれた中、自分の絵の才能の開花に導いてくれたことへの追慕と感謝。








