漱石の反骨精神は文芸論にも共通しています。
「創作家の態度」述べられているように、歴史や文芸作品を一つの「主義」に固めて評価するのは間違いだ、ということです。
「文芸と道徳」でも、世の中で模範とされているものを無批判的に受け止めることに対しても批判的見方をしています。
漱石の文明・文芸評論における主張を貫くものは、「お上や他人から与えられた評価尺度に依ることなく、自らの頭で考え、人格と個性を磨くべし。それによって初めて、他人を尊重し自らも尊重される社会が生まれる」ということではないかと思います。
- URL
- https://www.amazon.co.jp/dp/490687178X
- 形式
- 大活字本
- カテゴリー
- 響林社の大活字本シリーズ
- ジャンル
- 小説
- ISBN-13
- 978-4906871780
- ページ数
- 248ページ
- 税込価格
- 2,200円(¥2,000+税)
- 発刊時期
- 2016年1月