安吾・新日本地理(五)―第7回 飛騨・高山の抹殺―中部の巻

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【解説】 安吾は、古代史における飛騨の扱いの特異性を冒頭でこう語る。「日本神話と上代の天皇紀は、仏教の渡来まで、否、天智天皇までは古代説話とでも云うべく、その系譜の作者側に有利のように諸国の伝説や各地の土豪の歴史系譜などをとりいれて自家の一族化したものだ。だから全国の豪族はみんな神々となって天皇家やその祖神の一族親類帰投者功臣となっている。そして各国のあらゆる豪族と伝説と郷土史がみんな巧妙にアンバイされて神話(天智までの天皇紀をも含めて)にとりいれられていると見てよろしい。」 「ところがヒダに至っては古代史上に重大な記事が一ツもない。だから古代史や神話と表向きツジツマの合うところは一ツもないのです。そのくせ、古代史家がヒダの史実を巧妙に隠そうとして隠し得なかったシッポらしきものを発見しうるし、その隠された何かをめぐってヒダとスワに特別なそして重大な関心が払われ、・・・そういう結果が現れたのではないかと疑うことができるのです。それは恐らくヒダの史実があまり重大のせいではないためでしょうか。」 かくて、安吾の推量が始まる・・・。

URL
https://www.amazon.co.jp/dp/4865742530/
形式
オーディオブック(CD版)
カテゴリー
<しみじみ朗読文庫>オーディオブックシリーズ
朗読作家
大志田舜(新AI合成音声)
著者
坂口安吾
ジャンル
小説 紀行 評論 随筆
ISBN-13
978-4865742534
CD枚数
2
収録時間(分)
83
税込価格
2,530円(本体2,300円+税)
発売日
2022年12月

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