大衆明治史(国民版)第4巻(完)
【解説】
第4分冊目の完結編。203高地をめぐる激戦とロシア旅順艦隊の撃破、数十万の兵力がぶつかる未曾有の一大決戦となった奉天会戦での苦難の末の勝利、続いて東郷平八郎指揮下の聯合艦隊によるロシアの精鋭バルチック艦隊を撃滅した日本海海戦での完勝と、日露戦争で日本は陸海ともに勝利を収め、世界に様々な衝撃を与えた。
ルーズベルト米大統領の仲介でポーツマス講和会議が開催されたが、ロシア側の大きな譲歩は得られず、全権小村寿太郎外相は決裂やむなしとの意向を固めた。しかし日本政府は、軍事、財政の両面で限界であり講和成立が絶対の急務であるとの訓令を発した。
ここに講和は成ったが、国民の憤激と西洋列強の警戒感を招くことにもなった。しかし、半世紀にも満たぬ間に驚異的な近代化を成し遂げた明治日本は、世界の大勢を洞見した優れた指導者たちと国民の挙国一致の団結とによって実現したものであった。
【収録内容】
第17章 児玉総参謀長②③/ 第18章 奉天会戦
第19章 日本海海戦/ 第20章 ポーツマス会議
第21章 明治の終焉
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