放浪の歌人である若山牧水は、長短を問わず各地に足を伸ばしており、大正11年(1922)10月半ばから11月半ばまで、信州・上州から金精峠を越えて日光中禅寺方面に遊んだ。
その際の記録が「みなかみ紀行」を生むことになった。
■本書は、牧水の三番目の紀行文集である『みなかみ紀行』全体を収めている。
以下12篇の紀行文を掲載。
「序文」
「みなかみ紀行」
「大野原の夏草」
「追憶と眼前の風景」
「杜鵑を聴きに」
「白骨温泉」
「通蔓草の実」
「山路」
「或る旅と絵葉書」
「野なかの滝」
「或る島の半日」
「伊豆紀行」
「雪の天城越」