原爆に関係した文学や随筆を収録しています。
広島に疎開中に被爆し九死に一生を得た原民喜の『夏の花』三部作やその関連の作品は、自らの直接の体験をもとにして見たまま、体験したままを書いていますので、かえってその悲惨さが浮き彫りになります。
豊島、三好、中谷の各氏の作品からも、それぞれのメッセージが強く伝わってきます。
収録作品は次の通りです。ヒロシマの声(豊島与志雄)/アメリカ人に問う(三好十郎)/壊滅の序曲(原民喜)/
夏の花(原民喜)/廃墟から(原民喜)/原爆回想(原民喜)/原爆被災時のノート(原民喜)/死と愛と孤独(原民喜)/原子爆弾雑話(中谷宇吉郎)。