日本の旧き良き文化に傾倒し世界に広めた外国人としては、小泉八雲が知られていますが、建築家だったタウトもまた、日本の建築や工芸の美を見出しました。
それは、この『ニッポン』のほか『日本美の再発見』『日本文化私観』などで述べられています。
単に鑑賞するだけでなく、家具、竹、和紙、漆器など日本の素材を生かし、モダンな作品も発表しています。
ナチスからの迫害を逃れるために、亡命先を探していたときに、たまたま日本の建築会から招聘をうけたという偶然による来日、滞在でしたが、来日の翌日に案内された桂離宮の美に衝たれたのでした。
神戸や銀座などの「近代化」されつつある街は、タウトにとっては俗悪に見えたという感覚では、小泉八雲と共通しています。
- URL
- https://www.amazon.co.jp/dp/4865740635
- 形式
- 大活字本
- カテゴリー
- 響林社の大活字本シリーズ
- 著者
- ブルーノ・タウト
- ジャンル
- 紀行
- ISBN-13
- 978-4865740639
- ページ数
- 234ページ
- 税込価格
- 2,640円(¥2,400+税)
- 発刊時期
- 2016年12月